• 康之 越生

令和3年2月3日。わたくし大阪での仕事を終えたあと、無性に旅に出たくなり、南へ南へと車を走らせたのでございます。

最終更新: 4月8日

Auto-Workation Office No.001 日本全国Auto-Workation(クルマ仕事旅)への意気込みのあまりか、大阪の都心・淀屋橋での仕事がで終わった2月3日夜、衝動的に旅に出たくなってしまいました。念のためにしばらくお客様とのアポイントがないことを確認いたしまして、「南の方に行こう」と、ただそれだけを決め、発作的に初めてのオートワーケーションの旅に出てしまったのでございます(笑)


大阪の秘境、千早赤阪村へ

大阪といえば、わたくしにとっては本拠の一つとも言える地で、府内の各所を熟知しているつもり。しかしサラリーマン時代にお世話になったコピーライターの田中水四門さんが当時住んでおられ、以降40年近く淡い興味を持ったままだった千早赤阪村は、未だ訪れたことがない「大阪」の街(村)の一つでございました。


紀伊山地のど真ん中を通って太平洋に抜けるコースをナビに設定したところ、この千早赤坂村がちょうど良い通過点でありましたので、ここを最初のマイルストーンに選びました。

2月3日20時、大阪市内を出発直後にコンビニ弁当を買って車中でそれを食べ、駐車場で仮眠をとったので、千早赤坂村には真夜中の到着となりました。村に近づくにつれて街灯は激減。真っ暗な道を恐る恐る進みますと、うっかり行き過ぎたほど真っ暗な道の駅「千早赤坂村」はありました。

しかしこれがまた、はっきり申し上げて「駅」を名乗るにははあまりにしょぼく、こうした鄙びた町にはちゃんと昼間に来ないとダメだと反省した次第です。田中水四門さん、失礼いたしました!


真夜中の足湯、丑三つ時の恐怖の吊橋!

気を取り直し、24号線、168号十津川街道をひたすら南下し、大阪府から和歌山県と奈良県の県境を走り、日付も2月4日に変わったので、道の駅「吉野路大塔」で一休み。ここの足湯(もちろん無料)、最高でした。旅費を節約し燃費を稼ぐため、「有料道路は走らない」「エアコンは使わない」を実行している私、冷え切った足が足湯ですっかり温まり、鋭気回復したのでございます。

すっかりリフレッシュしたわたくし、十津川街道をひたすら南下。草木も眠る丑三つ時に、かの有名な「谷瀬の吊橋」に到着いたしました。丑三つ時とは干支で数える昔の表示方法の丑の刻、つまり午前2時から2時30分までですが、子どもの頃にはおばけや幽霊が出ると刷り込まれ、還暦過ぎても「陰」「不吉」「呪い」という言葉がどうしても想起される怖い時間です。守衛さんすら不在のその時間に、高所恐怖症の私が日本一の高さに宙吊りになってみようかと、屁っ放り腰で歩を進めるも、5メートルも進まないうちに足がすくんで退散と相成りました。

さすが世界遺産、熊野川

そもそも何故にこんな真夜中を走っているかというと、実は、世界遺産を含む熊野川の夜明けの絶景をドライブしたかった。日本一広い村である十津川を、空が白んでくるまであえてゆっくりゆっくり走って時間を稼ぎながら、奈良、和歌山、三重の三県の接点まで行き、そこから三重県と和歌山県の県境に沿って流れる世界遺産、熊野川の夜明けを存分に楽しんだのでございます。

熊野川が流れ込む太平洋に出てからは、朝日に照らされて次第に海山のコントラストを増す42号線を気持ち良く飛ばして、那智勝浦へと向かいます。

天気も最高、2月とは思えない南紀の陽気は、気分をグングンあげてくれます。

道の駅のレストラン開店を待って、軽めの朝食をとり、そのあとパソコンを開いてしばらくの間お仕事をさせていただきました。ということは、事務所住所不定のオートワーケーション、記念すべき事務所ナンバー001は、ここ道の駅・那智勝浦のカフェと相成った次第でございます。


さて 那智といえば「那智の大滝」か「那智黒」か。 パソコンを閉じて、ここが那智か〜と外を眺めますと、黒人男性が「ナチグロ〜!」と叫びながら踊る、ただそれだけのCMが脳内をヘビーローテーションし始めました。子どもの頃の刷り込みはいかにも強烈、抵抗などできません。脳が命ずるがまま道の駅で「那智黒」を買い、あの懐かしい味を楽しみながら、わたくし那智の大滝へと向かったのでございます。

那智の大滝、日本一の落差を大量の水がごうごうと落ちていく様は、見ているだけで心にへばりついた汚れを叩き落としてくれるような気がいたします。

結構標高が高いところにある滝なので、先ほどまでいた那智の海岸よりずっと冷え込んでいます。さ、寒い!


せっかくコロナ感染のリスクを避けて、たった独り、車で、誰もいないところまで来ているわけでございます。風邪をひいたとなればただの愚か者でしかないので、そそくさと車に戻り、次の目的地も決めずにとりあえず車を走らせます。 人間とは贅沢にできていて、山の景色を堪能しながらしばらく車を走らせていますと、飽きてきて、今度はまた暖かな海岸線を走って見たくなるのでございます。


わたくし寅さんの流儀「風の吹くまま気の向くまま」に、今度は和歌山県から三重県方面へと車を走らせて、紀伊半島の海岸線を当て所なく東に向かったのでございます。(つづく)

<オートワーケーション経費メモ> 2月3日〜4日の2日間総経費2,380円也 (走行距離210kmガソリン代1,280円+高速料0円+夕食コンビニ弁当400円+朝食400円+飲料3缶300円+車中泊0円)

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